ちょっと前の放映だったと思いますが、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で織田信長の金ヶ崎の戦いの回でした。
金ヶ崎の戦いの詳細は別の機会に譲るとして、浅井長政の裏切りで挟み撃ちにあった信長はすぐさま「逃げる」という選択をします。
信長は10人ほどの家来とともに人を脱出し、京に無事逃げ帰ったのです。
大河ドラマでは苦渋の決断をするの信長に焦点をあて、そのシーンに時間を割いていました。
史実だけ読むとさっさと撤退したのだなと思っていましたが、実際にはこのドラマのように信長は相当苦悩しての決断と感じます。
今回のタイトルにした「逃げるは恥だが役にたつ」、略して「逃げ恥」は2016年新垣結衣・星野源主演でドラマ化された人気漫画のタイトルです。
元はハンガリーのことわざだそうで「問題と向き合わず逃げることは普通に考えると恥ずかしいことだが、逆にそれが最善の解決策になることがある」という意味です。
「逃げる」で繁栄している動物や昆虫はたくさん
私たち日本人はもとより、世界中で「逃げる」ということが恥しいことと思われているようでが、動物や昆虫の世界ではどうもそうではなさそうです。
「逃げる」ことで繁栄しているものがたくさんいます。
アフリカの草食動物のトムソンガゼルやリカオンは、肉食獣に襲われた時、逃げて身を守ります。
逃げるのも単純に逃げるのではなく、トムソンガゼルは足の速いがスタミナのないチーターに対しては100〜300mくらいにまで近づいたときに逃げ出すそうです。このくらいの間合いが一番省エネで効率が良いようです。
チーターほど足が早くないがスタミナの豊富なリカオンだと、500〜1000mくらいに近づいた時に逃げ出します。
ゴキブリもめちゃくちゃ逃げ足が速い昆虫です。
1秒間で体長の50倍の距離を移動できます。
人間の身長に換算した場合、危険を察知したゴキブリのスピードは、なんと時速300Km以上。新幹線よりも速い計算になるから驚きです。
私たちはもっと逃げることを考えるべき
私たちはもう少し「逃げ」て役に立てることを考える方が良いかなと思っています。
例えば、SNSなどもそうです。
Twitterやインスタグラムが続かない人がいます。
私は続かないことは大いにOKで、何ら問題ないと思っています。
私のTwitterの友人で、しばらく休んだあと復帰するときに、それを罪悪的に考え「休んでしまって申し訳ない」と言いいながら復帰する人がいましたが全くそんなことありません。
「あの人どうしたのかな?」とちょっと気にはなりますが、リアルが忙しくなったのでかなでおしまいにできます。
SNSはできる時にする程度で良いです。
また、ビジネスを進めて行く上で、お客さんやパートナーとうまくいかくなってしまうケースがどうしてもでてきます。
それも全然OKです。
もし「うまくいかない」のならば、継続してビジネスをしていっても、いつかはギクシャクすることが明らかです。
ギクシャクしていやな思いをするくらいならば、早い段階でそのビジネスパートナーなり、お客さんとが距離を置いたほうがお互いのためです。
ということで今日の結論は「逃げるは恥でないし、役にたつ」です。
冒頭の織田信長の話。
金ヶ崎の戦いから12年後の本能寺の変がおこります。
この時、信長の子供で織田家の後継者である織田信忠は、近くの寺で宿泊していて、お父さんの異変を聞いて家臣が引き止めるのを退け、一緒に戦い討ち死にしてしまいます。
後世の人間の後知恵かもしれませんが、このときさっさと逃げ出して生きながらえ、裏切り者の明智光秀征伐をすれば歴史は変わりました。
「逃げるは恥でないし、役にたつ」を実践していたらと思います。