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行動心理学

なぜ、食べ放題で元を取ろうと思うのか?

アレクサ、面白いこと言ってー

最近はあまり話題にもなりませんが、私はスマートスピーカー愛用者です。
アマゾンのアレクサです。

アレクサ、面白いこと言ってー

アレクサにはたくさんのコマンド(命令文)があるのですが、
傑作なのは「アレクサ、面白いこと言ってー」というものです。

リアルの人に言ったら、パワハラですよね。

でも、アレクサは真面目に少し考えてギャグを披露します。
それが、面白いものもあるのですが、つまらないものもかなりあります。

アマゾンはスマートスピーカーをそんな所まで人間に似せようとしているのでしょうかね!?

(例1)
私:アレクサ、面白いこと言ってー
アレクサ:怪我をしたお相撲さんがとった相撲はなーんだ? 
アレクサ:答えは「やすもう」

(例2)
私:アレクサ、面白いこと言ってー
アレクサ:雷がなって、今度はひょうが降ってきたよ。
アレクサ:うひょー!

笑いの打率の低さが某友人にそっくりで、逆に笑えました。
皆さんもチャンスがあったら、アレクサに声かけてみてくださいねー。

アマゾンアレクサ

人はなぜ「食べ放題で元を取ろう」と思うのか?

さて、やっと本題です。
今回もマーケッティングのお話をします。

みなさんは、バイキング形式とか食べ放題に行くと、「絶対元を取ろう」って思いますよね。

かくなる私も、バイキングだったらカニや牛肉など高そうな食材から攻め「よし! 元を取った〜」と満足した経験が何度もあります。

それは人間が「損失回避バイアス」の影響を受けているからです。
私たちは損をしたくない生き物なのです。

食べ放題では、払った分だけ食べないと損をすると思うのです。

「人は利益の獲得より、損失を回避したい」と思ってしまうのです。
これは行動経済学のプロスペクト理論といわれるものの一つです。

たとえば

(A)確実に1万円を貰える。
(B)50%の確率で2万円を貰えるが50%の確率で0円になる。

どっちを選びますか?

多くの人は(A)を選びます

(B)で運悪く0円が出て、もらえるはずの利益を逃し、損をするのがいやだからです。

別の例です。

(C)確実に1万円を失う。
(D)50%の確率で2万円を失うが、50%の確率で0円になる。

どっちを選びますか?

多くの人は(D)を選びます

(C)は確実に1万円を損をするからです。
一方、(D)はもしかしたら、損失を抑えられるかもと思うからです。

しかし、(C)は未来を計画できるので、冷静に考えれば案外お得かもしれませんが、、、、。

損する悲しさは、得するうれしさの2.5倍!

悲しさは2.5倍研究結果によると、損する悲しさは、得するうれしさの2.5倍程度だとされています。

2.5倍は大きいですよね。

ですから、上の例の2万円失う確率が50%もあるにも関わらず、(D)を選ぶのです。

この「損失回避バイアス」を上手に利用したものが次のようなものです。

損をする恐怖を解消させるケース

「14日間無料で試せます」
「納得いかない場合は返金します」

逃すと損をする恐怖をあおるケース

「本日限り50%OFF」
「まもなくポイントが失効します」

どちらのケースもついつい乗ってしまいますよね。
すべて「損失回避バイアス」によるものです。

ビジネスをやる上で、「損失回避バイアス」の悪用はいけませんが上手にを使っていきたいものです。

ちなみに、先ほどのアレクサの話。
買ったはいいけど、活躍機会が意外に少ないんですよね。。。
そこで、ガッチリ活躍してもらっている感を出そうと、
ギャグを言わせてみたりしているわけで。

これも損失回避バイアスだったりします(笑)

・人は利益の獲得より損の回避をしたい
・損する悲しさは、得するうれしさの2.5倍
・損をする恐怖を解消と逃すと損をする恐怖

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