みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですか。
私は未来がすごく気になります。
特に最近です。
「そんなの当たり前」と言われてしまえばそれまでですが、なぜかなと確認してみたころ原因が分かりました。
それは、頻繁に使用する画像作成ソフトのCanvaで、画像をダウンロードする時に、いくつかの名言が待ち時間に表示されチラ見することになるのですが、その中に第16代アメリカ大統領リンカーン(1809〜1865)の次の言葉がありました。
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ
-リンカーンー
どうもこの言葉が私の脳に刷り込まれていたようです。
一種のサブリミナル効果ですね。
未来の予測のことは、リンカーンだけではなくて同様な趣旨のことをパーソナルコンューターの父と言われ、オブジェクト指向プログラミングで大きな功績を残したアラン・ケイ(1940〜)も次の言葉を発しております。
未来を 予測する最善の方法は、それを発明することだ
-アラン・ケイ-
時代を超えて二人とも未来予測は暗に難しい、ある意味不可能であると言っているようです。
やはり未来予測は難しいのでしょうか?
エジソンもライト兄弟も予測はできなかった
発明はしたが予測はできなかった事例を紹介いたします。
蓄音機の発明で有名なエジソンです。
エジソンは蓄音機で「メリー さんの羊」の録音・再生を一番最初にしたことは有名ですが、実エジソンは蓄音機を音楽のためのツールではなく、速記録の代わりとか、遺言書の代わりとかに使用することを予測していたようです。
しかし、実際にはみなさんがご存知のように蓄音機はエジソンの予測から大きくはずれ、音楽の録音再生に大いに役立ち、今の音楽産業の礎になりました。
飛行機の発明をしたライト兄弟も、飛行機を戦争を防ぐための道具と予測したそうです。
ライト兄弟は飛行機で遠く離れた敵を監視すれば、お互いに抑止しあって戦争になることが避けられると考えました。
しかし、飛行機は監視ではなく敵を攻撃することに使われ、悲惨な戦争を巻き起こしております。
彼らが飛行機を発明したのは1903年でが、残念ながら11年後に第一次世界大戦が勃発しました。
スティーブ・ジョブスもジェフ・ベゾスも予測をはずしている
最近の大きな予測はずれは、未来の乗り物「セグウェイ」です。
写真を見ていただければ「ああ、これ」と思われる方も多いのではないでしょうか。
セグウェイは世紀の大発明と言われ鳴り物入りで開発され、多くの著名人も賞賛し、開発に出資しようとしました。
スティーブ・ジョブスは「パソコンの発明以来もっとも驚異的な技術製品だ」と絶賛し、10%の株式を取得することを申し出たそうです。
アマゾンの創業者のジェフ・ベゾスは「革命的な製品だ、必ずや爆発的気に売れるだろう」という太鼓判を押したそうです。
グーグルやアマゾンへの投資で大成功した投資家のジョン・ドーアはセグウェイに8000万ドル(約840億円!?)の大金を投入したそうです。
しかし、みなさんがご存知の通り、普段も生活でこのセグウェイを見かけることはありません。
その原因のひとつがセグウェイが法律の規制で公道を走れないからと言われております。
法律で公道を走れる二輪車は、「タイヤが前後についていて物理的な制動装置があること」とされています。しかし、セグウェイは左右にタイヤがついており、また、ブレーキではなくモーターの制御で速度をコントロールするのでこの定義からは大きく外れます。
でも私はセグウェイが普及しないのは、法律が原因ではな く、ニーズがないからなではと感じます。
先の例では、エジソンが蓄音機を速記や遺言書の代わりの使用を想定したのと同じです。
私たちはすでにある程度安価で安全な移動の道具である「自動車」、「バイク」、「自転車」をすでに身近な道具として使用しています。
このような状況で、今のところですがセグウェイが入り込む余地は少ない状況です。
大量に試してうまくいったものを残す
それでは、未来の予測が容易にはできない私たちが何をすれば良いか?
それは「 大量に試してうまくいったものを残す」ということではないでしょうか。
世界的な企業に成長したアマゾンも実は事業の1/3は失敗をして早期に撤退をしているそうです。
その代表は2014年に発売した「ファイアフォン」というスマホです。
日本では未発売ですので「え、そんなのあったの?」と思われる方も多いと思われます。
そんな失敗を数多くしているアマゾンですが、ご存知のように世界最大のネットショップになり、またAWSというコンピューターのクラウド サービスは大成功をしております。
「大量に試してうまくいったものを残す」は長くなりそうなので別の機会に書こうと思います。
私たちは未来予測をしたくなるものです。
経済予測から、人口動態、これから流行りそうなファッションやアプリ、10年後・20年後・100年後の世界など様々です。
最後に、、、
このメルマガを書くのに、ネットを検索していたら面白い本を見つけました。
「昭和ちびっこ未来画報」初見健一著 青幻舎です。
1950〜70年代に小松崎茂、石原豪人をはじめとする空想科学イラストの巨匠たちが描いた未来画がたくさん載っています。
イラストに昔のワクワク感を覚えるのと、どんなに予測しても私たちの未来予測はこんなものかととも思います。
2012年に出版された本ですがまだ手に入りそうなので早速入手してみます。
アマゾンのリンクを貼っておきますので、興味がある方は表紙と中身を立ち読みしてみてください。
https://yutamiyu.com/l/m/pWMAputmJhyeTh
・エジソンもライト兄弟も未来予測はできなかった
・セグウェイも失敗している
・大量に試し、うまくいったものを残すのがベストのやり方
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