こんにちは!
このブログを書いている10月26日は「柿の日」だそうです。
1895年(明治28年)の今日、正岡子規が奈良旅行に出発し、
あの有名な
「柿くへば、鐘がなるなり法隆寺」
の俳句を読んだそうです。
この俳句はすぐに覚えられますが、私たちは普段勉強したことはすぐに忘れてしまいますよね、、、。
ではどうすればいいのか?
今回は一度覚えたことを忘れない方法をご紹介します。
エビングハウスの忘却曲線
みなさん、エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?
ドイツの心理学者、エビングハウスが1885年に発表した人実験結果です。
人の記憶は覚えた瞬間から、指数関数的に忘れられていきます。
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
覚えてから1日間で67%のことを忘れ、その後はなだらかに忘れていきます。
人は忘れる動物、ていうほど忘れます。
穴の開いた桶で水をすくっているようで、何かむなしくなりますね。
それでは、この忘却曲線は仕方ないとして、どうやって物事を少しでも効率よく覚えていけばよいでしょうか?
覚えたら毎日復讐する?
もちろん、それもOKです。
しかし、毎日復讐していたら、どんどん新しいことを勉強する時間がなくなります。
どうすれば良いでしょうか?
ウオータールー大学の研究
タイミングよく短時間で復習することで、抜群に覚えておける魔法のような方法があります。
カナダのウオータールー大学の研究です。
黒い線が通常の記憶の線です。
(エビングハウスの忘却曲線)
初日はほぼ100%覚えていますが、2日目は3〜4割しか覚えていません。
しかし、次のように復習します。
24時間以内に10分間復習する
7日以内に5分間復習する
30日以内に2〜4分間復習する
これがオレンジのラインです。
一度忘れかけますが、24時間以内に10分間復習することで記憶はほぼ100%に戻ります。
今度は翌日になってもそれほど忘れません。
わずか10分間でよいのです。
そして、7日(1週間)以内に、5分間だけ復習、
そして、30日(1ヶ月)以内に、2〜4分間だけ復習するのです。
タイミングよく復習をすることで、記憶が保持されるそうです。
つまり、タイミングが良ければ覚えたことを1ヶ月間に19分復習するだけで良いのです。
すばらしいです。
何だかやる気が出てきましたね。
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ちなみに、冒頭の正岡子規の俳句。
有名になったのは子規から21年後の1916年、法隆寺境内に子規の筆跡による句碑が立てられたからだそうです。
俳句はすぐに新聞に発表されていましたが、ぜんぜん話題にならなかったそうです。
忘却曲線とは関係ありませんが、何かのきっかけで忘れられたことが思い出されるのは記憶と同じようです。
・人間は覚えてから1日間で67%のことを忘れる。(エビングハウスの忘却曲線)
・ウォータールー大学の研究では、タイミングよく復習すれば記憶を保つことができる。
・1ヶ月間に19分復習するだけで良い