みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですか。
11月17日は「将棋の日」でした。
今日が将棋の日かと江戸時代の第8代将軍徳川吉宗が大の将棋好き、毎年11月17日に御前対局をさせらからだそうです。
ところで、将棋の対局には双方の指手に持ち時間(時間制限)が設けられます。
よく、「あと〇〇秒」なんて言われて、もち時間内に次の手を指さなければいけません。この「もち時間」はある種の「締め切り」です。
「締め切り」は人類の発明品?
無意識に使っている「締め切り」なのですが、私は人類のすばらしい発明品だと思っています。
実はこれ、私の発想ではなく、ラジオで経済評論家の高橋洋一さんがおっしゃていたことです。
人類の三大発明品は「火薬」・「羅針盤」・「活版印刷」が定番です。「車輪」「株式会社」「金利」なども入る場合があるようです。
「締め切り」「期限」は発明品の中には入っていないようですが、私は「締め切り」もこれらの発明品に負けない重要な発明だと思います。
理由は「集中」と「諦め」
人類がこれだけの文明を持てたのは、「締め切り」があったおかげです。
しかも、特定の人しか使えるものではなく、誰でも平等に使えます。
「締め切り」の良いところの一つが、単なる日時、時刻ということだけではなく、「締め切り」があると人は集中できるということです。
集中すれば、おのずと作業の質はあがります。
また、「締め切り」があるこあらこそ、「もっと考えれば良くなりそうだけど、でも締め切りだからこれでいいや」と諦めもつきます。
この「諦め」も案外重要な要素です。
何を当たり前のことを言っているの?
とお思いでしょう。
でも、もし「締め切り」がばければ、意外と集中できません。
また、「締め切り」のおかげで、一応かもしれませんが諦めて完成することができます。
自分で「締め切り」を設定しよう
この「締め切り」は他人から設定されることが多いですが、自分で積極的に設定すべきではないかと思っております。
例えば、この「メルマガ」の原稿は60分という「締め切り」を自分で設定して書いています。
60分をタイマーでセットして、メルマガの執筆をスタートしました。
ということで、今「締め切り」と戦って書いております(笑)。
ちょっと苦しいけど、だから集中して書けるのです。
また、締め切りがあるからこそ、ある程度のところで修正にあきらめがつき、作業を終わることができます。
エンドレスになりません。
ある一箇所を修正したら、他の部分が不整合になり、そっちも直したら、今度はこっち。最後は全体がちょっとおかしくなるなんてことも防げます。
このメルマガで説明不十分のところもあるかのしれませんが、それは「時間が来たからやめたんだな」ということでご容赦ください。
他にも部屋の片付けや整理の時にも使っています。
「締め切り」である片付け終了時間を決めて、タイマーをセットしてスタート。
時間が限られているので、判断に時間をかけないでどんどん整理を進めていきます。
「とっておこうか、捨てようか」と迷った末に、結局片付けられなかったということがよくありますが、時間が限れているので、あまり迷わずに捨てられます。
「締め切り」のおかげで「捨てる勇気」をもつことができるのです。
また、途中で片付ける本をパラパラ読むとか、スマホでメールやSNSチェックなどの寄り道もしません。
非常に効率がいいです。
そして、「締め切り」である終了時間が来るとパッとやめます。
途中でも終わりにします。
時には中途半端もありますが、それは「時間が来たから」という理由で納得できます。
何をするにしても、質を上げ、終了をすることができるのが「締め切り」の効用なのです。
時計やスマホのタイマーさえあればできることです。
みなさんもチャレンジしてみてください。
ちなみに冒頭の将棋の話。
国民栄誉賞までとった、将棋棋士の羽生善治さん(永世竜王他多数のタイトル保持)は、その著書「決断力」で、
「長い時間考えた手がうまくいくケースは非常に少ない。逆にいうと、1時間以上考えているときは、考えるよりも迷っている。」(P.55)
とおっしゃっています。
あの、羽生善治さんでも長い時間考えるとうまくいかないのですね。
・「締め切り」は人類の素晴らしい発明品
・「締め切り」があると人は集中できる
・自分で積極的に「締め切り」を設定すべき